対策1:積み込み・荷降ろし時間の短縮

貸し切り便運行にかかる作業のうち、

積み込み・荷降ろし時間にフォーカスした対策をご紹介いたします。


24年4月以降の1日の拘束時間(改善基準告示)を考えた場合、
下記のような時間配分を一例としてご紹介させて頂きます。

貸切便の1日の動き(一例)

このうち赤枠の積み込み・荷降ろし時間を短縮することで、
運行に費やす時間を維持・増やすことができます。


積み込み・荷降ろしにおけるよくある課題

モノフルがよくお伺いする課題を一例として挙げさせて頂きます。

・積み降ろしともに、バラのため作業時間が数時間に及んでしまう

朝からトラックが待機しており、午前中にトラックが集中する

・物流センター・工場等での構内ルールが多く、また初めてのドライバーが多いため、ルールの説明に時間がかかる

・バースが混雑していて待機時間が長い

・来場したトラックの情報を事務所から現場作業者に共有するが、やりとりに時間がかかる

・工場などで構内が広く、受付までや積み場までなど、構内の移動所要時間が長い


積み込み・荷降ろし時間の内訳

積み込み・荷降ろし時間の内訳を考えてみると、
実際に積み込み荷降ろしを行う以外の時間も含まれていることがわかります。(右図)


先ほどの「よくある課題」も、課題がどの項目に影響しているのか、またどのような方法で改善を行うのかを整理することが重要です。


対策例

1:トラック予約・受付システムの活用

トラック予約・受付システムを活用し、
バースの事前予約遠隔地からの受付を実現することで下記の効果が期待できます。

荷待ち時間の削減
・受付状況・バース状況のリアルタイム共有(現場・事務所間)
・予約による荷物・ドライバー情報の事前把握により、現場作業の効率向上
・構内滞留時間のデータ取得・可視化
ドライバーへの事前の情報周知(拠点ごとのWebマニュアル活用)

システムの導入においては、関係者の皆様への周知・理解が重要です。
予約・受付機能どちらか、またはどちらも利用するかで、主に関わる方が異なります。

予約・受付:荷主企業・倉庫運営企業・運送会社・ドライバー
受付のみ :倉庫運営企業・ドライバーが中心

モノフルでは、トラック予約・受付システム「トラック簿」をご提供し、
300拠点以上の倉庫・工場様にご利用頂いております。
2024年問題対策には、ぜひトラック簿をご検討ください。

 


2:パレット化の推進

これまでのバラ作業からパレット作業に変更することで、
フォークリフトによる短時間で積み込み・荷降ろしを行うことができます。
運搬する製品の条件や荷主・運送会社間での契約形態により
パレット化のハードルが高い場合もあるため、
メリットとそれに伴うコストを注視しながら検討することが重要です。

モノフルのお客様でよくお聞きする、バラ積み作業

製品の形状からパレット積みが難しいもの
製品サイズが大きく汎用パレットに積載できないもの
・製品が軽量かつ容積が大きく容積勝ちしてしまうため、1トラックにバラ積みで満載したほうがコストメリットがでるもの
コンテナのバンニング・デバンニング

一方で、2024年問題による輸送距離の減少に伴い、
これまでコストに見合わなかった製品・条件についても、優位性が出てくる可能性があります。

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対策2:通勤/移動時間の削減